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刻キタルの
最重要プロジェクト、
はじめます。

岸 勇希

はじめまして。

皆様こんにちは。刻キタル 代表の岸勇希です。よろしくお願いします。

会社設立から3カ月が経ちようやく落ち着いてきたので、刻キタルのWEBサイト(http://tkkt.jp)でメンバーによるコラムを配信することにしました。

刻キタルのメンバーは全員、電通出身の広告畑です。しかし、それぞれ広告に限らない専門領域と実践経験を持っています。コラムではメンバーそれぞれが、自分の専門領域の話から、仕事と関係のない話まで、役に立つ話からそうでない話まで、色々と綴っていく予定です。あまり気負ってやりたくないので、不定期更新となりますが、お楽しみいただければ幸いです。と言うことで今回私からは、最近はじまった「刻キタルの最重要プロジェクト」についてご紹介します。

 

刻キタル PARTNERS MEETING 2017

ご紹介するのは「刻キタル PARTNERS MEETING」という、私が並々ならぬ情熱と時間をかけて準備している弊社主催のイベントです。大げさな名前ですがやることはシンプルで、皆様をオフィスに招き、セミナーやワークショップ、ディスカッションなどを定期的に行うというものです。1年間、全12回を企画しており、全ての講座を私岸が監修、クライアント、パートナーの皆さまに今一番聴いて頂きたいテーマや内容を厳選、準備しています。

「ぜひ参加したい」そう思われた方は申し訳ありません。「刻キタルPARTNERS MEETING」はその名のとおり、日頃お世話になっているクライアント様、パートナーの皆様のみをお招きして行う、完全クローズドの会です。何故閉じるのか、そこに私なりの考えや想いがありました。

私は昨年まで、年間50本を超える講演やセミナーを行ってきました。大前提、大変ありがたいことです。何故なら人前で話すという行為は、聞く側以上に、話す側に大きな学びをもたらすからです。教えることが最も教わる、というのと同じ話ですね。そして何より、こんな私の話を聞きたいと言って下さる方が大勢いることに感謝でした。そんな期待に少しでも応えたい、気づけばこの10年間で500本を越す講演、セミナーをやらせて頂きました。しかし最近、少しだけ悩むようにもなっていました。ひと講座ひと講座、全力でやってきましたが、本当に誰かの為になっているのだろうか、そんな自答でした。

 

知の謝恩会

私たちの講演やセミナーが、仮に価値あるものだとすれば、それは価値ある仕事や経験をさせて頂いてきたから他ありません。仕事を通じて、様々な体験を重ね、そこから学んだことが知になっているわけです。実践知です。つまり、私がしゃべれるのは、私に様々な経験の場、すなわちチャンスをくださっているクライアントやパートナーの皆さんがいるからです。であれば、その知を、まずお返しすべき相手は明白です。「PARTNERS MEETING」を私は「知の謝恩会」だと思っています。お世話になっている皆様に感謝の気持ちを込め、少しでもその知をお返しする。還元した結果、次なる素晴らしい仕事がまた生まれる。そんな気持ちと期待で、このプロジェクトを設計しました。ちなみに私は今年「PARTNERS MEETING」に専念するため、全ての講演を基本的にお断りしました。

結局、勉強し続けるしかないのです。

話しは変わりますが、「PARTNERS MEETING」は、新しい仕事の進め方や関係性をつくる実験になれば良いなぁと思っています。クライアントやパートナーとの関係構築という意味では、オーソドックスにみんなで食事(お酒を飲みに)に行くというのもあります。いわゆる接待というやつです。程度はありますが、仕事の場から少し離れ、お酒を飲みながら自由闊達に会話できる機会は、価値ある時間だと思います。私自身も、クライアントとお酒の席で話していたことから、次のアイデアが生まれたことが何度もありました。ただ刻キタルは、あえて「お酒の接待」ではない接待を試してみたいと思いました。「知の接待」です。とてもとても大変な時代に立ち向かうためのチャレンジだと思っています。

ありふれた言葉ですが、世の中が変わりすぎています。それも凄いスピードで。今までのやり方が通用しなくなりました。通用しないだけならまだしも、間違えると非難されるようになりました。考えなくてはならないことが、山ほど増えました。知っておかなくてはならないことが、山ほど増えました。仕事のやり方も、どんどん変わっていきます。

提案する側、される側。オリエンして、プレゼンして、決裁して…。

「新しいモノを作りたいなら、モノの作り方を新しくせよ」そんな職人さんの言葉もあるそうです。

仕事の進め方を変えるためには、関係性が大事になります。「PARTNERS MEETING」は“新しいつくり方”の実験としても期待しています。

 

我々が一番勉強する。

12回の講義は基本的に全て、刻キタルのスタッフが行います。そして正直に言います。これを内製で行うのはかなり大変です。でも、これを内製できること、これだけの知と経験、技術を保有していることが我々の強さだと自負しています。それでも、これまでの貯蓄だけでは当然足りません。時代に対応するべく、さらなる努力も不可欠です。ですから、我々が一番勉強するのです。「PARTNERS MEETING」は、やると言ってしまった以上、勉強しなくてはならない、我々自身を追い詰む仕組みなのです。
ちなみに「刻キタル」という社名は、常に「刻(時)は来た!」と言えるか?それだけ自分たちは日ごろから備えられているか?努力できているか?という自答の刃として生まれました。ストイックです。でも、チャンスは待っている者だけにしか来ないと思っています。いつ何時、刻(時)が来ても打ち返せるように、我々が一番勉強します。これからもクライアントやパートナーのビジネスの成功を、最前線でお手伝いできるために、今できる努力です。

 

追記

第1回目の「刻キタル PARTNERS MEETING」が、2017年6月27日に弊社1階のOpen Studioにて開催されました。30名を超えるクライアント、パートナーの皆様がご出席下さいました。ありがとうございました。

※写真は「刻キタル PARTNERS MEETING」の様子

 

岸 勇希
YUKI KISHI
2004年に電通入社。2008年「コミュニケーションをデザインするための本」を上梓し、広告界にコミュニケーション・デザインという概念を提唱。以後、同領域の第一人者として業界を牽引。2014年に電通史上最年少でクリエーティブの最高職位エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。2017年4月に独立。広告に限らず、商品開発やビジネス・デザイン、テレビ番組の企画や制作、楽曲の作詞、空間デザインに至るまで、幅広くクリエーティブ活動に携わる。これまで企業や大学、行政機関などで、累計500回以上講演やセミナー、ワークショップを行ってきた経験を持つ。